FAQよくあるご質問

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コンクリートポールとは何ですか?

コンクリートと鉄筋で作られた中空の柱です。主に電線や通信ケーブル、防球ネット、照明等を支える支持物として使用されています。ポールには木柱、鋼管柱とコンクリート柱の3種類あります。木柱は戦後時期にはたくさんありましたがコンクリートポールに変えられてきました。

コンクリートポールのサイズはどれぐらいあるの?

HPに公開しているカタログをご覧ください(https://www.dainichi-x.co.jp/technical-data/pole/)。 強度や用途に合わせて太さも、長さも多種多様に取り揃えております。 全長は28mまでですが、鋼管柱と組み合わせれば、それ以上の高さのポールも設置可能です。

ポールに白くて丸いものが埋め込まれていた。あれは何?

これは柱種標といってポールの名札です。ポールの製造年、ポールサイズ、製造会社等が記されています。

ポールの用途を教えて!

ポールの用途としては、主として、次のものがあります。1種(テーパー柱)・・・送電、配電、通信、信号用のもの。2種(ノーテーパー柱)・・・鉄道、軌道における電線路用のもの。そのほかに、防球ネット柱(野球、サッカー、ゴルフ用等)、照明柱、特殊柱(防塵、防砂、防風等)など様々な用途で使用されています。

カラフルなポールは製造できるの?

もちろん可能です。当社ではコンクリート中に顔料を混ぜる混練カラーポールとコンクリート表面に塗装する塗装カラーポールがあります。

ポールの頭部はどうなっているの?

ポールの頭部には蓋が取付けられており、ポール内部に雨水等が侵入しないように施されています。また底部にも蓋が取付けられています。

ポールは誰が建てているの?

主に電力会社、NTT、有線会社等が購入して施工を行っています。 電力会社・・・配電線(電気を家庭に送る)、NTTの通信線よりも高い位置に張っています。 NTT・・・通信線(インターネットや電話を家庭につなげる)、地上高6m付近に張っています。 双方の会社で1本のポールを使用する場合もありますが、持ち主は電力、NTTどちらか一方です。その他、店舗や住宅への引込柱については、建物の所有者が購入して、電気工事店が施工を行っています。

ポールはリサイクルできないの?

廃棄処分となったポールは破砕され鉄筋とコンクリートに分けてリサイクルしています。コンクリートから再生骨材を製造して路盤材として販売しており、地球環境に貢献しています。

電柱1本当たりの重さはどれぐらい?

軽いもので500kg、重いもので6,000kg(2本継)程度あります。非常に重いです。人間の手で動かせるものではありません。

昔から同じ形なの?

ポールはJIS製品として規格化されており、確かな品質でお客様に提供しています。昔から見ると、配筋やサイズ等の変更はありますが、外観としてはわかりづらいです。

コンクリートの材料を教えて?

コンクリートはセメント・水・細骨材(砂)・粗骨材(砂利)・混和剤等の材料を混ぜ合わせて出来るものです。また粗骨材(砂利)が入っていないコンクリートはモルタルと呼ばれ、仕上げ用、下地用等に利用されています。

コンクリートに骨材を入れる理由を教えて?

セメントに水を加えた物をセメントペーストと呼び、この特性がコンクリート強度を大きく左右します。セメントペーストは乾燥による収縮が大きくひび割れが発生する性質があります。収縮量を抑えるために細骨材、粗骨材を投入して収縮を抑制しています。また骨材を入れる事でコンクリートの価格を抑えることができるという利点もあります。

コンクリートは何日で固まるの?

コンクリートは養生方法から、固める時間を変更できます。 通常、セメントに水を加えて練り混ぜると化学反応(水和反応)を起こし、徐々に流動性がなくなり固まり始めます。この固まる初期の過程を凝結といい、時間が経てば経つほど、硬化力が強くなります。見かけ上は1日でも固まっているように見えますが、まだまだ不十分です。 湿潤養生では約1ヶ月程度でほぼ十分な強度を得るほど固まりますが、条件が整えば1年以上経過した構造物でも強度が増し続けることもあります。しかし蒸気養生のように水和反応を促進させることによって、3~7日程度でほぼ十分な強度を得ることができます。

コンクリートに鉄筋を入れるのはなぜ?

詳細は弊社2次製品の特徴プレストレスをご覧下さい(https://www.dainichi-x.co.jp/service/pole/)。ではなぜ鉄筋を入れるのかといいますと、コンクリートとの相性が良く、 鉄筋はコンクリートより歪み量が大きいため、コンクリートが変形しても邪魔しないこと。熱膨張が鉄筋とコンクリートと同じ程度なこと等が挙げられます。鉄筋はコンクリートの性質を阻害することなく弱点を補っています。またコンクリートは鉄筋の腐食を防ぐ役割を果たしています。

コンクリートに鉄筋以外を入れることはあるの?

過去にはありました。第2次大戦当時では物資が不足しており、鉄は入手が困難で、鉄筋の代用品として木材・竹などが候補として挙がりました。しかし、木材も入手が困難で、さらに強度・耐久性に問題があるため製品化までには至りませんでした。竹は強度面では有効で、入手も容易なのですが、コンクリートとの付着が困難なため、製造されていましたが徐々に衰退していきました。主に橋などに使われていたそうで、現在も全国に竹を使ったコンクリートはわずかですが残っているそうです。

コンクリートの寿命は何年ぐらい?

コンクリートの寿命はコンクリートの質、使用環境によって変化します。一時期にはコンクリート構造物はメンテナンスが不要で、半永久的な施工物として考えられてきました。しかし阪神大震災、トンネルのコンクリート落下事故辺りからコンクリート構造物に対する不安感が蔓延しているかと思います。コンクリートの劣化に関しては中性化、塩害等の外的要因が挙げられます。沿岸部などでは、海水が飛散する距離が約1km以上に広がるため、常に塩害の被害を受けています。このような外的要因に対する耐久性を上げることが、コンクリートの信頼性を再構築するうえで重要です。耐久性を向上するには、材料、配合、製造、施工に十分に配慮することが望まれます。ちなみに現存する日本最古のコンクリートポールが北海道にあるそうです。形状も現在と違い角柱だそうです。

ポールサイズについて教えて?

柱種標もしくはコンクリートポールの胴体部に○○-○○-○○と表記されているものがポールサイズといい、コンクリートポールの形状又は大きさを表しています。例えば16-19-5.0と記載されているコンクリートポールがあったとします。これは全長16m、末口径(頂点部の外径)19cm、ひび割れ試験荷重5.0kNのコンクリートポールです。また平成12年以前のポールならば、先ほどのポールサイズは16-19-500と記載されているものもあります。これは平成12年にポールのJIS規格が改訂され、ひび割れ試験荷重の単位が変更になったためです。表記の変更だけで、性能上の変更はありません。 あとポールサイズはNTT、各電力会社で表し方が多少違いますので比較してみると面白いです。

ポールは地下何mまで埋めるの?

ポール全長の1/6の根入れが標準的ですが、ポールサイズや土質の条件によっても必要な根入れは変わってきます。

ひび割れ試験荷重って何?

これはプレストレストコンクリートポールのJIS規格に記されている強度基準です。 コンクリートポールは、曲げ試験において、所定のひび割れ試験荷重を加えたとき、ひび割れ幅が0.25mm以下となるように、また、所定のひび割れ試験荷重の2倍の荷重を加えて破壊しないように設計されています。コンクリート構造物は押す力には強いですが、曲げる力、引っ張る力に対しては弱い性質があります。 その弱点を補うためにプレストレストコンクリートが開発されました。プレストレストコンクリートは荷重を加えられると変形を起こし、ひび割れが発生するのですが、荷重を抜くとひび割れは塞がり、元の形状に戻る性質を有してします。 ちなみにひび割れ試験荷重は平成4年以前には設計荷重と呼ばれていました。だから設計荷重の名称の方が、なじみが深い方もいるかと思います。

ポールを現場搬入後、必要な長さに切断してもいいですか?

やめてください。製品としての性能が低下する恐れがあります。